スキンドライブシステム®は皮膚の動きに注目したコンセプトです。

はじめに皮膚について少しお話させていただきます。

皮膚は外界から身を守るために最初に接触する器官です。普段皮膚(お肌)について考えることはハリや潤いといった美容面の事が多いかも知れません。 しかし皮膚は実に多くの機能を持っており繊細に複雑に絡み合った組織として活動しています。

例えば触感に関して日常で平らな面(ガラスの机など) に落ちた髪の毛(日本人の平均として0.1mm程度)を指先で感じることができますし、大音量のスピーカーから出る音を肌で感じた経験はないでしょうか? このように皮膚はたいへん繊細に様々な情報を感じる機能を持っています。

さらに皮膚には視覚や聴覚が存在するのではないか?と言われています。視覚・聴覚という言葉はそれぞれの感覚器(目や耳)を通し、脳で情報を処理した後の事ですので 言葉としては適切ではないかも知れません。光や音を感覚としてとらえているのではないか?という意味です。

この皮膚が持つ機能については資生堂新成長領域研究開発センター主任研究員の傳田光洋氏が多くの論文を発表していますが、一般の方にも分かりやすいように 書かれた本を推薦図書として紹介していますのでご興味のある方はご一読いただけると理解が深まると思います。

もう一つ大事な点として人の身体は肉体だけではなく心とともに作られているという事です。腰痛はストレスが原因!なんていう話は聞いたことありませんか? よく「病は気から」と言います。昔の人はわかっていたんですね。
こころの問題を扱うとどうしてもスピリチュアルとか宗教といった事も 範疇には入って来ますし知識として知っておくことは悪い事ではありません。ただ、根拠のないエネルギーや精神性を鵜呑みにして施術を行うと患者様にとっては不安要素にもなりかねません。セミナーの中ではそういった話も科学的な仮説に基づききちんと説明していきます。 それはわからないから怪しいのではなく知って良し悪しを判断していただきたいからです。

お腹が痛い時誰に教わったわけでもなくおなかに手を当てる。歯が痛い時、口に手を当てる。いわゆる昔から言われる「手当て」は昔の人が なんとなくそんなことを感じていたからでしょうか。これはごくごく自然な行為です。

このようにスキンドライブは人が人を治療する上での根本を理解し、特に皮膚の機能、心の理解を深めて使っていくコンセプトです。